差がついた不都合な合格実績

浜武 しんいち 浜武 しんいち

2021/04/19★時間割
http://www.fcs9981.sakura.ne.jp/210419.pdf

春休み数学教室は思いっきり予習を進めてきた。しかし、学校が始まると予習の歩みはぐっと遅くなる。まだ「仲良くしましょう」で授業がほとんどない高校1年生は実感はないと思うが、高校2年生、3年生は春休み程予習がはかどらないのは経験済みだ。とはいえGWまではさほど授業はぶっ飛ばさないし、コロナでそんなに授業をしなくてもいいことを学校の先生達は学んでしまったので内容を詰めて授業をすることはないと思われる(去年の何倍授業時間があるだろうか。そもそも去年の今頃は授業をやっていないのだから)。
一つの傾向として、筑紫丘ではクリアー、メジアンの解答をつけだした(類比はまだのようだけど)。この変化をどう解釈するか?
授業を以前のようにしない、と私は憶測する。というのは昨年、入試問題集を配布したものの課外や正課授業ですることもなく生徒は入試を迎えてしまった。しかし結果は九州大学合格者数日本一に筑紫丘は輝いたとの話。この先の人間の行動は誰でも書ける推理小説みたいなものだろう。
時間が余るほどあって、余計なこともなかった。そしてそこに放置された人間の地金の差が今回の「大躍進」に繋がった、これが僕の解釈であり推理だ。しかしその裏付けはそれまでの生徒の成績の推移を分析する必要があるがそれは以下の大人の都合?で難しい。
合格者がどのような学力帯域にいて合格までに到達したのか。この辺の分析は不都合なことが起きそうなので予備校はデータを出さないだろう。福岡市内の大手予備校の実績がそら恐ろしいことになっている話が聞こえていて、そもそも予備校が始まったのも6月からだった(附設の浪人生は9人しか東大に合格していない!実際、福岡校は東大に何人合格したのか?40名超の東大合格者数を誇る学習塾があるがその数は公立トップ校東大合格者総数に匹敵する。ではその生徒達は一体どこに住んでいたのか?)。
犯人探しは止めよう。去年は過ぎた過去だ。でも間違いないのは沢山やった人とやっていない人の差をコロナははっきりさせたと言うことだ。
地金を叩き直すのは数学教室の仕事ではないことはわかっているだろう。そうなると何を与えるかその「クォリティー勝負」となる。
困難は分割せよ(ルネデカルト)。春休み一気にセンターまでやった中2、中3の子がいたように高3でやることを低学年で分割先払いさせるのも発想の転換だ。いずれにしても様々なアイデアをトライするには時間が必要でGWまでの春先は沢山やるには都合がいい。
もう一度言おう。今年春、合格かったのは人から指図受けずやった人達だ。

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