こんにちは。マイスタイルの佐藤と申します。
私は主に個別指導で中学生を見ておりますが、生徒を指導する際によく言う言葉を3つご紹介したいと思います。
考える前に手を動かしなさい
特に理科の計算問題や数学の問題でのことですが、問題文を読んで何もしないまま分かりませんと言う生徒がいます。
難しい問題というのは、答えへのルートはすぐには見つかりません。
その場に立ち尽くしたまま見えないゴールを探すのではなく、とにかく一歩二歩と動いてみることが必要になります。
ちょっと動いたり段差に上ったりするだけで景色が変わって、ゴールへの道筋が見えるということは多々あります。
考える前にとにかく手を動かしてみる。手を動かせることなはいかしっかり問題を読む。
そのようにとにかく手を動かす習慣をつけるのは、難しい問題に向かう上でとても大事だと思います。
根拠をもって覚えなさい
暗記というのは難しいものです。
無根拠にただひたすら暗記したことは残念ながら、確実に忘れます。
大事なのは忘れたときに思い出せることです。誰かに聞いたり、調べたりせずとも演繹的にそれが正しいと思える思考順路を持っていることです。
例えば、地図には「経線」と「緯線」という線がありますが、どっちが縦でどっちが横ですか?と聞く生徒がいます。
そんなものは暗記するものじゃありません。
「東経」「西経」「北緯」「南緯」という言葉さえ知っていれば、東に何度というところに線をひきたければ縦にひくべきか横にひくべきか想像すれば分かるものです。
頭の中で想像するのが難しければ手を動かすんです。書いてみれば分かります。
光の屈折の話などもそうです。↓
新しく得た知識を、既に自分が知っている当たり前のことにつなげていける人は、難なく多くのことを覚えられます。
逆に新しいことに出会った際、なんかよく分からないけどとにかく覚えよう・・と無根拠に暗記してしまう人はすぐに頭の容量がオーバーしてしまいます。
記憶というのは縦横無尽に絡み合っている方が忘れにくいものです。
いろんな角度からいろんな記憶を絡み合わせることで、どこからでも思い出せる記憶を構築していけるのが理想です。
絶対忘れないようにではなく、忘れても思い出せるルートを確保した上で覚えるのが上手な覚え方です。
簡単さに気づきなさい
英単語の羅列や分数や文字が混ざった数式、表やグラフの見た目の複雑さに圧倒されて諦めてしまう人が多くいます。
英文法や数学や理科なんかは、あるルールに気づきさえすれば簡単に解決する問題がほとんどです。
見た目は複雑であっても、その奥にある構造は実にシンプルなものです。
そのシンプルさに気づけば、なんだこんな簡単な問題だったのかと感じます。
見た目の難しさに頭を抱えるのではなく、その背景に潜む簡単さに気づかないといけません。
当教室では、そういったシンプルな構造に気づくためのオリジナル演習プリントを多数用意しています。
構造に目を向ける訓練は何かを学ぶ上で非常に重要なことだと思います。
それは何も勉強だけに限った話ではありません。
個別具体の現象からその構造を抜き出す能力(抽象化能力)というのは、あらゆる場面で役立つものです。
この抽象化能力を鍛えるのが、育成年代に勉強する大きな目的の一つだと私は思っています。
というわけで、授業中、生徒によく言う言葉best3でした。
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