面白い記事を読みました。ロケット開発などの事業を行っている植松さんという方の記事です。
前半部分では、ご自身の学生時代のお話をされていました。
植松さんは小さい頃から学校の勉強とは関係のないこと(紙ひこうき、スペースシャトル、宇宙に関することなど)ばかりに興味を持って勉強していて、テストの点数はよくなかった。
学校の先生に飛行機やロケットに関わる仕事がしたい!という夢を話すと、その成績では無理だと言われた。
というようなお話でした。
植松さんは自分で興味を持ったことに対しては、本を読んだりしてものすごい勉強したそうなんです。
今ほど情報がない時代ですから本を探すだけでも大変だっただろうなと思います。
しかも英語で書かれた本を読むために、苦手だったにも関わらず辞書を引きながら読んだそうです。
普通に考えたら、ものすごい勉強してますよね。そこまで必死に勉強できる人はなかなか居ないと思います。
けどそれが学校のテストという物差しで測るともっと勉強しなさいってことになってしまうわけです。
勉強とは?
勉強って何なのかなと思ってしまうエピソードですよね。
勉強=テストで点数を取るための作業
一般的にこういう価値観を持っている人は非常に多いと思います。まあ「勉強」という言葉の定義の問題ではありますが。
少なくともなにかを学ぶというのは学校のテストの点数で測れるものばかりではないし、学校のテストで測れないものは勉強とは言わないみたいな価値観は面白くないです。
塾で勉強を教えている身としては、なんとも言いがたい感覚です。
言葉を選ばずに言うと、自分の子供にテストで点数を取らせたいと考えている親を相手に商売しているわけですから。
塾の授業でテストと関係ないことばかり教えてテストの点数が下がったら、仮に生徒が楽しく学んでいたとしてもおそらく辞めさせられるでしょう。
塾の先生のジレンマです。笑
テストで点数を取れるようになれば、進路の選択肢を広げることができます。進路の選択肢というのはもちろん重要なことではあります。
しかし志望する学校や会社に入るために勉強というしたくもない作業をするという考え方は、なんというか残念です。
受験のために頑張って覚えた具体的なワードは大人になると忘れてしまうかも知れません。でもしっかり理解していればその構造やメカニズム自体は抽象化されて頭に残るものです。
点数を取るために頑張った結果、知らず知らずのうちに抽象化された何かが積み重なっていくというのが私の考える理想的な勉強です。
理想論ではありますが。(^^;)
というわけで、勉強について考えさせられる植松さんの記事でした。この記事の後半部分も教育について非常に考えさせられる内容になっております。ぜひ読んでみてください。
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